- 研究トピックス
小木野瑞奈助教が日本畜産学会奨励賞を受賞しました
2014年3月4日
? 本学教員の小木野瑞奈助教(動物管理学)が「外部環境刺激に対するウシのストレス応答および生体リズムに関する研究」という研究題目で、「日本畜産学会奨励賞」を受賞しました。この研究は、今日世界的に広まりつつある「アニマルウェルフェア」*の概念を考慮した家畜の飼養形態に関する知見を増やすため、動物の適応反応に関する実験を行ったものです。適応反応の一つとして、畜産現場で起こりうる、輸送や隔離などの家畜にとってストレスとなる作業に対するウシ反応を行動学、生理学、神経生理学の面から評価しました。また、季節の違いや飼い方の違いなど、外部環境の変化に対応したウシの状態を把握するために、様々な外部環境、飼養形態におかれたウシの生体リズムの検出を行いました。この研究成果は、ウシにとってアニマルウェルフェアを考慮した快適な飼育環境を構築するために基礎的知見になると考えられます。
*本研究では「アニマルウェルフェアとは、環境へ適応しようとする動物に配慮すること(Broom, 1986)」と解釈しています。