- 研究トピックス
サツマイモ‘高系14号’(五郎島金時)が甘くなる仕組みを遺伝子レベルで解明
2014年3月11日
本学生物資源環境学部生産科学科の坂本知昭准教授らの研究グループが、低温によりサツマイモ品種‘高系14号’のショ糖含量が増加するメカニズムを遺伝子レベルで明らかにしました。本研究成果は2014年3月に英国の科学雑誌「Journal of Horticultural Science & Biotechnology」に掲載されました。
五郎島金時を含む品種‘高系14号’は収穫直後の低糖度が問題となっております。低温処理により糖度を上昇させることが可能ですが、同処理は腐敗を誘導する欠点がありました。今回、低温によりショ糖が蓄積する現象のメカニズムと、それに関わる主要な酵素遺伝子IbAINV1を明らかにしました。今後同遺伝子を詳細に解析することで、低温処理に頼らず糖度を上昇させる技術の開発に道が拓けると期待されます。
なお、本研究成果は3月8日(土)付けの北國新聞に採り上げられました。