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シンポジウム「手取川濁水現象に関する竞彩足球_足球彩票-现金网重点推荐の取り組み」を開催しました[2016.03.10]
2016年3月10日
3月10日(木)、白山市民交流センターで、シンポジウム「手取川濁水現象に関する竞彩足球_足球彩票-现金网重点推荐の取り組み」を開催しました。手取川上流域で昨年発生した山腹斜面崩落土砂による手取川の濁水現象をテーマに研究成果の中間報告を行いました。本シンポジウムには160名を超える多くの方々にお越しいただきました。
本シンポジウムは、竞彩足球_足球彩票-现金网重点推荐が関係機関と連携を図りながら、濁水現象がもたらす影響を継続的に監視し、手取川の流域環境に関する情報を地域住民の方々に向けて広く発信することを目的としています。
環境科学科の5教員による報告は、上流域から下流域へと土砂が流れる方向に沿ってリレー形式で行われ、濁水が手取川の流域環境に与える影響を検証しました。
「開会の挨拶」 熊谷 英彦 学長 本シンポジウムの目的、大学の役割や取り組み状況について紹介しました。また挨拶では、身近に感じる自然環境の変化について日常生活でのエピソードを交えながら話される等、参加者と一体感のある雰囲気の中でスタートしました。 |
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?「手取川上流崩壊地の地形変化と土砂流出プロセス」 柳井 清治 教授 濁水の原因となった山腹斜面崩落のメカニズムと具体的対応策を報告しました。中でも地形情報データを駆使して解析した崩落現場の迫力ある映像に、会場からは感嘆の声が上がりました。また、崩落による流出土砂の影響について、長期的に見た場合は砂浜への土砂供給に資する可能性も示唆しました。 |
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?「宮竹用水沈砂池における土砂堆積量の推定と経時変化」 瀧本 裕士 教授 土砂を一時的に貯め、下流側の水路や農地へ過剰な土砂流入を抑制する宮竹用水沈砂池の効果を報告しました。沈砂池における堆砂量の観測や実験にまつわる悲喜こもごもの話に会場からは笑いの漏れる一幕もありました。 |
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?「手取川扇状地の地下水位の低下がトミヨに及ぼした影響について」 一恩 英二 准教授 熊田川?西川?安産川流域における現地調査を基に、地下水位低下に伴う水涸れがトミヨの生息域に及ぼす影響と個体数確保に向けた対策について報告しました。会場の皆さんは、トミヨが絶滅の危機にさらされている現状に驚きを隠せない様子で、身近に起こる環境の変化を切実に感じているようでした. |
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?「手取川懸濁物?堆積物の特性と起源」 岡崎 正規 教授 懸濁物?堆積物を対象に理化学的な分析を通じて農用地への影響を評価しました。懸濁物?堆積物の農用地への流入は、酸性土壌に対する一定の矯正効果が認められるものの、場合によっては堆積物に不足している栄養分を補う必要があることを報告しました。特に農家の方にとっては、作物の生育や収量に繋がる関心事項であり、皆さんは熱心に耳を傾けていました。 |
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?「手取川扇状地の地下水と手取川」 高瀬 惠次 教授 手取川流域の水収支構造をモデル化し、水循環解析を通じて地下水位低下の要因を分析しました。地下水位低下には、手取川の濁水のみならず、雨量、揚水量、農地の宅地化等の要因が複合的に影響していることを定量的に示しました。地下水位低下の問題は社会的関心がとても高いテーマであることから、会場全体が熱気ある雰囲気に包まれました。 |
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?「総合討論」 会場からは、今後予想される斜面崩落の可能性、行政機関との連携強化の必要性、濁水に対する対処法等、多岐にわたる質疑応答に加え、大学の取り組みに対する要望と期待が寄せられました。 |
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