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大学院環境科学専攻の立花陸斗さんが第30回日本雨水資源化システム学会大会において優秀発表賞を受賞
2023年1月18日
大学院環境科学専攻2年生の立花陸斗さん(主指導教員:大丸裕武教授)が、2022年10月に開催された第30回日本雨水資源化システム学会大会(岐阜大学サテライトキャンパス)において、「管水路型魚道におけるタナゴ亜科魚類の遡上特性」というタイトルで発表し、優秀発表賞を受賞しました。本研究は、まだ研究事例が少ない管水路型魚道(異なる水面高さの水域間を魚が移動できるように、水が充満して流れるパイプでつないだ魚の通路)の実験装置において、流れの速い河川や水路にも対応できるタイプの魚類ヤリタナゴと緩い流れでのみ生活するタイリクバラタナゴを用いて2種の遡上特性(能力など)の差を明らかにしたものです。タナゴ類の多くは生息適地と繁殖場所が異なり移動が不可欠です。そのため、堰などによる移動経路の分断が原因の一つになって、在来種の多くが絶滅危惧種になっています。本研究は、タナゴ類の移動を支援する安価な管水路型魚道の開発の端緒となる研究で、タナゴ類の保全に役立つものと考えられます。