- 環境科学科
複数の農業経営体の統合と農業用ドローンの活用による相乗効果をシミュレーションで評価
2024年11月11日
環境科学科の山下良平准教授と同学科卒業生の木戸口亨平さんは、持続可能な水田農業を行うため、複数の農業経営体の統合(農地集積)と農地の見回りのための農業用ドローンの活用による相乗効果をシミュレーションで評価しました。この研究は東京理科大学との共同で実施され、論文が国際学術誌「Journal of Cleaner Production」に掲載されました。
https://doi.org/10.1016/j.jclepro.2024.143685
過疎化が進む農山間地域では労働力不足が深刻であることから、農業の生産性向上が課題です。本研究では、農地集積と農業用ドローン導入による効率化の効果を評価するため、農作業時の圃場巡回の最適経路を、年間作業時間を指標として、シミュレーションモデルで推計しました。その結果、農地集積では労働生産性が約20%向上し、ドローン併用で最大30%の労働時間の削減が期待されました。また、ドローンの効果を活かすためには地域ごとに最適な集積規模を計画することが重要であると示唆されました。
シミュレーションモデルの対象となった農業集落と農業経営体の分布
研究者情報