研究テーマ:関根 政実
植物の細胞分裂を制御するCDKインヒビターの機能解析
植物は多くの環境ストレスに常に曝されていて、これらの環境ストレスに適応するため、細胞分裂を一時的に停止する仕組みがあり、この仕組みには細胞分裂を抑制するCDKインヒビター(CDK阻害因子)とよばれる遺伝子が関係している。CDKインヒビターを人為的に高発現させると、細胞分裂が抑制されて細胞数が減少することにより植物体全体のサイズが小さくなるだけでなく、葉がギザギザになるなど形態変化も引き起こす。さらに、細胞分裂の制御とは別の現象として、花芽形成が早くなることが分かった。現在これらの現象について、分子レベルでの解析を進めている。