研究テーマ:髙原 浩之
今後の課題と応用にむけて
植物病理?植物保護分野は、将来の食糧の安定生産に直接役立つ可能性を秘めた研究分野です。植物自身が持つ免疫力を利用し、植物病害をコントロールすることができれば、より安全性の高い農作物生産につながり、現場への応用や地域貢献にも大変な効果を生むと考えています。このような研究を充実させるために、学内、附属生物資源工学研究所、他大学、県の試験場、さらに海外の研究機関との連携を行っています。
メッセージ
世界の植物病の80%は病原糸状菌(カビ)によって引き起こされていると考えられています。つまり、糸状菌病から植物を守るという課題は、日本のみならず、世界的にも大変重要です。私たちの研究チームでは、植物と微生物の相互作用という研究分野を通じて、将来の作物保護を目指した有効な病害防除方法の確立を目指しています。卒業研究では、メンバーそれぞれが個性を発揮し、毎年新しい研究成果を得ています。さらに、大学の垣根を越えた共同研究を進めることで、得られた成果をさらに深め、応用への可能性を模索しています。植物、微生物、将来の作物保護に興味のある人たちに、是非来ていただきたいと思います。