研究テーマ:西澤 直子
石灰質土壌耐性作物の作出
石灰質土壌試験区における、鉄欠乏に強いイネの検定
(東北大学との共同研究)
世界の土壌の30%は、石灰質土壌と呼ばれる農耕地としては生産性の極めて低い不良土壌です。そこでは土壌がアルカリ性のため、植物が鉄を効率よく吸収できないことが作物生育の主な制限要因となっています。そこで、私達は植物の土壌からの鉄の吸収や体内輸送に関わる遺伝子を単離し、改変して、より機能を強化した石灰質土壌でも良好に育つ作物の作出を目指しています。不良土壌においても、画期的に高い植物生産性を上げることができれば、食糧の増産ばかりでなく、二酸化炭素の減少による地球温暖化防止や砂漠化の防止などの環境問題への貢献、バイオマスエネルギー増産などによるエネルギー問題の解決にも貢献することになります。